(女) この貝きれい・・・
(男) うん、きれいだね・・・
たくさん集めて家に持って帰ろうよ。
・・・ほんとにきれいだ・・・
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(女) ねえ、このおっきな巻貝きれいなのに ここのところがほら、
かけちゃってるよ。
(男) 残念だな・・・
きれいなやつを探そう。
(女) うん。
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(女) ないよー。
(男) ないなー。
そうだ、さっきの貝耳にあててごらんよ。小さい頃やんなかった?
波の音がするんだよ。
(女) うん。
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(男) ・・・聞こえない?
女の耳には「ボーボー」と風の音が冷たく響いている・・・
それでも女は「波の音」を必死に聞き取ろうとしている。
背を向けた女の姿を見ていた男の瞳には
”懐かしさ” と ”悲しみ” が今にもこぼれそうな程溢れている。
女の耳には相変わらず「ボーボー」と風が唸り声をあげていた・・・
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(女) ・・・・・あっ!?・・・・・・・・・
(男) ど、どうした?
(女) 聞こえてきた。聞こえてきたよ!